こんにちは!
展示会営業(R)コンサルタントの
清永(きよなが)健一です。
自前オンライン展示会では、
サイト上に記事や動画を掲載するだけでなく、
定期的に(3か月に1回程度が妥当だと考えています)
オンラインセミナーを行うことが重要です。
ところが
このオンラインセミナーの運営が
もったいないことになっているケースが
多々あるのです。
あなたの見込み客はオンラインセミナーの内容だけでなく、
その運営からも、あなたの会社と取引すべきかどうかを判断しています。
ですから、オンラインセミナーの運営は非常に重要です。
このコラムでは、オンラインセミナーの運営法についてお伝えしていきます。
目次
オンラインセミナーの運営は、セミナー開催日の前からすでに始まっています。
あなたは、ザイアンスの法則をご存じでしょうか?
ザイアンスの法則とは、
「人は繰り返し接すると好意度や印象が高まる」という効果のことで、
アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したものです。
このザイアンスの法則を活かしましょう。
参加者にこまめにメールをお送りすることで接触回数を増やし好感度を高めるのです。
参加者にメールを送るタイミングと内容は次の通りにするとよいでしょう。
オンラインセミナーは、リアル開催のセミナーと異なり、
移動を伴わないので、参加登録したもののそのことを忘れてしまっている人もいます。
しつこいくらいにこまめにメール送信するとよいでしょう。
また、終了後のお礼メールではアンケートを依頼しましょう。
アンケートはセミナーの満足度を聞くような内容ではなく、
自前オンライン展示会のコンセプトに沿って、
参加者の問題意識がどこにあるかを確認する内容にするとよいでしょう。
ぼくが主催した「リモート営業オンライン展示会」の
第一回オンラインセミナーの際のアンケートを参考にしてみてください。
このアンケートの回答を、次回のセミナー内容に反映させていくのです。
このようにしていくと、
参加者とあなたの会社が力を合わせて解決策をつくっていっているという一体感が生まれます。
一体感を持った参加者はあなたの会社の売りたい商材を購入してくれる優良客になっていくはずです。
当日の運営も重要です。
ここでは、セミナー講師が2人以上いる場合の運営について細かく考えていきましょう。
まず、
自前オンライン展示会におけるオンラインセミナーの全体をイメージしていただきたいので、
弊社が2020年4月28日に初開催した
リモート営業オンライン展示会の第1回オンラインセミナーの動画をご覧ください。
全部見ていると4時間かかりますから、2倍速などでザっと見てイメージをつかんでくださいね。
さぁ、オンラインセミナーの運営を時間軸で順を追って考えていきましょう。
まず、開始直前についてです。
開始時間の少し前からオンラインセミナーのURLにアクセスしている参加者もいます。
そういった参加者のために、待ち受け画面を出しておくとよいでしょう。
待ち受け画面には、
「〇〇〇〇オンライン展示会。〇時〇分開始です。しばらくお待ちください。」
などと表記します。
また、この時、BGMとして音楽を流しておくと効果的です。
この際、YouTubeのオーディオライブラリにある曲を使うと著作権に抵触せず安心です。
そして、いよいよオンラインセミナーがスタートします。
オンラインセミナーを行う際、講師が2人以上の場合は必ず司会者を立てましょう。
司会者の役割は、
などです。
テレビの音楽番組でも、司会者が、
視聴者に呼びかけたり、歌手や曲名を紹介したり、
歌い終わった歌手と会話したりしますよね。あのイメージです。
オンラインセミナーが始まったら、
まず司会者が、参加のお礼、
オンラインセミナーの趣旨やタイムスケジュールを伝えます。
そして、重要なのは、参加者に質問を募ることです。
「セミナー中に、質問や疑問が出てくれば、
ぜひ、YouTubeのコメント欄に記入ください。
わたしが皆さんの代わりに、講師に質問させていただきます。」
「講師への応援コメントもお待ちしています。
なおわたしへの応援コメントも大歓迎です(笑)」
などと伝えるとよいですね。
司会者は堅苦しくなりすぎず、フランクに参加者に接する方がよいでしょう。
続いて、司会者の
「講師の〇〇さ~ん。準備オッケーですか?」
という呼びかけと共に、講師が画面に登場します。
そして、講演が始まるタイミングで、司会者は降壇し画面から消えるようにします。
講師や司会者の登壇と降壇は、ZOOMの機能を使って行います。
まず、準備として、
ZOOMの「ビデオの設定」から、「ビデオ以外の参加者を非表示」にチェックを入れておきます。
そして、講師は、
降壇し、画面から自分が消えている時には、
雑音が入らないように音声も「ミュート」にしましょう。
参加者はセミナー中、ずっと講師のことを見続けてくれます。
ですから、セミナー中の講師の背景にも細心の注意を払いましょう。
ZOOMのバーチャル背景という機能を使って背景には、
オンライン展示会のコンセプトやセミナーのタイトルを背景に表示しておくとよいでしょう。
講師のセミナー講演が終わったタイミングで、
再び司会者が画面に登場するようにします。
画面には、セミナーを終えた講師と司会者が同時に映っている対談というか
パネルディスカッションのような状態になります。
この時に司会者は、
コメント欄に書き込まれた質問を参加者の代わりに講師に質問したり、
参加者にさらに質問を促したりします。
そして、司会者には、このタイミングで、もっとも重要な役割があります。
それは、セミナー講師が、参加者に「行動要請」を
自然な流れでできるように、水を向けるということです。
「行動要請」というのは、
「セミナーづくり6つのパート」のパート6の部分です。
この「行動要請」を、
講師が自分ひとりでしゃべっているセミナー中に行うと
若干、売り込みっぽくなってしまいます。
それを敏感にキャッチした参加者は、
売り込まれたくありませんから、
次のステップに進まなくなってしまいます。
これではもったいないですね。
そこで、
「司会者から促されたから仕方なく行動要請する」という形を取るのです。
司会者
「〇〇さん(講師の名前)。チラっと小耳にはさんだんですけれど、
このセミナーの参加者さんにとってとってもうれしい企画があるんですって?」
講師
「あ!そうそう、そうなんです。
実は、このセミナーを聞いていただいた方には、
先着〇名限定で、通常なら一時間7万円の個別相談を無料で対応させてもらっているんです。」
司会者
「え!それってめちゃくちゃお得な企画ですね!どうやって申し込めばいいんですか?」
講師
「申込方法は・・・」
このように、
司会者との会話の中で行動要請することで、
売り込み感を薄めて、スムーズに行動要請していくことが重要です。
いかがでしょうか?
オンラインセミナーの運営にも細かなノウハウがあることを
おわかりいただけたのではないでしょうか?
あなたも、オンラインセミナーから数多くの受注を生むために、
「微差が大差を生む」の精神で、ホスピタリティの溢れた運営をしてほしいと思います。
リアル展示会やオンライン展示会で成果を出すための「お役立ち資料」は以下からダウンロードできます。
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